福岡市城南区七隈にて建築しておりますお住まい。
着実に完成へと歩を進めております。
外壁の「焼杉」を張り終わりまして、外観は完成に近づいています。
そのようななかで外部に出ている木部を保護する目的にて、木部用の塗料を塗らねばなりません。
そういうわけで、今回、外部木部用塗料を塗りました。
キシラデコールです。
その筋では結構メジャーな存在です。
屋外の木部に対して、防腐防カビ防虫効果のある耐候性ある塗料です。
今回の塗装の色は「ウォルナット」。
この色を選んだ理由は、このお住まいのコンセプトから来ています。
下の写真は塗装前の写真です。今回塗装したのは破風、鼻隠し、軒天です。破風鼻隠しは屋根のちょい下のライン。
外壁が「焼杉」という日本においては、昔から長く使われてきた外壁材で、黒く印象深いです。窓は木製サッシをいくつも使い、赤みがかった色合い。そして、戸袋には建主自ら塗った柿渋。
この色合いのなかで、屋根すぐ下のラインが白く、白木の明るいトーンで、ちょっと浮いたイメージではないでしょうか。
このお住まいのコンセプトは「新築なのだけれども、かねてよりそこに在ったかのような普遍的な上質の住まい」。
塗装後の写真がこれです。
いかがでしょうか?
塗装前の写真はたしかに「新しい」イメージではあります。白っぽいラインがありますから。
ただ、ウォルナット色に塗ることで、落ち着いた、馴染んだ色合いになったのではないでしょうか。
塗る前の新しいけれども、少し浮いていたイメージのラインが焼杉と窓と一体になり、コンセプトの「新築なのだけれども、かねてよりそこに在ったかのような普遍的な上質の住まい」に近づいていっているのではないか。
そう僕は感じます。
キシラデコールを塗るとこんなイメージになります。
汗をかき、暑い日で軽く体調悪化しましたけれども、変化が目に見えるので、やりがいはありますね。
竹内