かかるコストは、コーヒー代と紙コップ(と仮定)、砂糖、クリーム代、そして新聞代です。
どのくらいのコストがかかるのでしょうか?
大量に配るのであれば、ディスカウントがきくので、投資額は一人当たり200円もかからないと思います。
ただ、見込み客一人当たり200円は大きいです。
この方法をそのまま実践しようとなると、コーヒー関連の費用と新聞代をどのくらい量でディスカウントを取引先から引き出すかが重要だと思います。
ただ、ちょっと待ってください。
別に、コーヒーと新聞をセットでわたさなければならないということではないのです。
まずは、コーヒーだけ、新聞だけ、配るというのはどうでしょう。
また、コーヒー、新聞に限る必要はないでしょう。
飲み物、お菓子、スナック類、試供品、無料で提供できるような商品。
配れるものは、たくさんあると思います。
ただ、利益額が低かったり、客単価が低かったりすると、なかなか実行しにくい戦略ではあります。
しかし、あなたの状況で、限られたなかで、発想を練って、良い戦略を実行していくのも、大切なことだと思います。
利益率が高い、利益額が大きいなどの業種、著者のジャック・ミッチェルさんのように、高級紳士服店を経営しているのであれば、ターゲットとなる見込み客の集まるようなところで、どうぞこの戦略を実行してみてください。
あなたのビジネスで、この実例をヒントとして、何かできるか考えてみてはいかがでしょうか?
あなたの会社を知ってもらえれば、信頼感、親近感が生まれて、
あなたの会社から商品・サービスを買ってもらいやすくなるということは、わかっていると思います。
ただ、どうすれば、コスト効率よく自分の会社を知ってもらえるのか、ということが問題になってきます。
それができれば、たくさんの人に、自分の会社をプロモーションすることができ、売上が上がることでしょう。
この問題は、とても難しい問題です。
ただ、そのヒントとなる、実例が『94%の顧客が「大満足」と言ってくれる私の究極のサービス』 ジャック・ミッチェル (著)に書かれていたので、紹介します。
『かれこれ40年以上ものあいだ、私たちは早朝の駅に通っています。
そして午前6時から8時までのあいだ、ウエストポート駅、グリーンファームズ駅、ウィルトン駅、フェアフィールド駅、グリニッチ駅、ライ駅で新聞とコーヒーのサービスをつづけています。私たちからの盛大なハグとして。
「何のために?」ときかれたなら、「無料のニューヨーク・タイムズとコーヒー、そして感謝の気持ちを受け取っていただくために」とこたえます。
お客さまが電車に乗り込み新聞をひらいた瞬間、膝の上にミッチェルズとリチャーズの秋の広告チラシがひらりと舞い降りれば、まちがいなく手にとっていただけます。
きっと顔をほころばせてもらえるでしょう。こんなハグもよいのではないでしょうか。』(P.42)
これは、とても素晴らしいプロモーション例だと思います。
なぜなら、早朝にコーヒーを無料でもらえるというのは、とてもうれしいことですし、さらに新聞も無料です。
もし、あなたが早朝に、コーヒーと新聞を無料でもらったとしたら、どんな気持ちになりますか?
また、業種を変えて、スーパーなどでは、
“奥さんを家事から休ませてあげるセット”として、
食材をまとめて、料理のレシピをつけて、パッケージ化。
書店では、ハリーポッターのすべてをパッケージ化して、
“あの子より知ってる!ハリーポッター博士セット”を販売。
(ただ、たくさんありすぎるようなので、サンプルをひとつ展示して、あとは、受注生産方式を採用。)
などのように、きりがないくらいパッケージ化は可能なのです。
ごく身近な例で言うと、マクドナルドのバリューセットが、
軽いパッケージ化の例だと思います。
“バリューセットひとつで、他に頼まなくても食事が完了します”のようなストーリーで販売しているのです。
つまり、パッケージ化は、顧客の購入しやすさを高めることにもなり、
顧客の選択肢を増やすことで、顧客にもベネフィットがあり、
企業側にも、客単価上昇による、売上の上昇。
利益率、利益額の上昇などの大きなメリットがあるという、
すばらしいマーケティング戦略なのです。
このアイデアをぶつけてみてください。
あなたは、このアイデアをどう活かしていきますか?
参考文献、引用元:
『仕事のヒント』 神田昌典 (著) (P.18)
あなたの会社の利益率は、どうですか?
もし、もっとたくさんの利益を手に入れられるとしたら、
それはうれしいことですよね?
その方法についてのアイデアが、
神田昌典さんの書かれた『仕事のヒント』にあったので、紹介します。
『利益が低いのは、ただ単に商品を売っているから。
パッケージ化して冒険を売ることを考えよう。
たとえば、葉巻を単品で売るよりは、「葉巻マスターキット」として、
葉巻、カッター、マッチ、保存ケース、さらには「葉巻マスターDVD」という教材をパッケージにして販売する。
そうすると、商品を販売するのではなく、お客が「かっこよく葉巻を吸うモテ男」になるまでのトータルな冒険を販売することができる。』
たしかに、単品ばかりで売っていると、
どうしても、利益率、利益額が低くなってしまいますが、
パッケージ化すると、客単価も上昇しますし、利益率、利益額も同時に上昇することになります。
このパッケージ化について、神田昌典さんは、
冒険を売る、と言っていますが、
ストーリーを売るということと同じだと思います。
神田昌典さんは、“「かっこよく葉巻を吸うモテ男」になるまでのトータルな冒険“という例を出していましたが、
他には、大工道具に、それ用の木材をセットにした日曜大工セット(DIYセット)をパッケージ化して、
“週末にオリジナルのイスを自分で作る“というストーリー(神田昌典さんの言う“冒険”でもありますが。)だとすると、
商品そのものではなく、ストーリーを販売することになるので、
利益率、利益額が上昇したにもかかわらず、途端に売りやすくなります。
オリジナルのイスが、弱そうなストーリーだと思ったのであれば、
別に、こだわる必要はなくて、“あなたの愛犬に、あなたの手作りのおうちをプレゼントしてあげてください。”というストーリーで、
愛犬家のパパさんたちに、手作りパッケージを販売することも可能です。
セールスや、マーケティングを成功させるには、人間そのものに対する理解が、とても役に立ちます。
SELLING POWER誌に、面白い記事があったので、紹介します。
『人間(特に顧客)についての13の基本的事実。
1. 人は、注目に値する存在になりたいと強く望んでいる。
2. 人は、認められることを渇望している。
3. 人は、あなたや、私には、興味がない。
4. 人は、人生において、2つのことを求めている。成功と幸福だ。
5. 人は、あなたに、心から耳を傾けてもらいたいと思っている。
6. 人は、あなたに尊重されていると感じなければ、あなたとつながることはない。
7. 人は、感情でモノを買い、論理で正当化する。
8. 注意力が持続する平均的な時間は、非常に短い。
9. 共通の利害を持つ人たちは、自然と調和する。
10. 人は、理解されたいと思っている。
11. 人は、心からの興味を示してくれる人たちを引き寄せる。
12. 人は、教えることが大好きだ。
13. 人は、人生のある局面において、自分たちを助けてくれると思う人と付き合いたいと思っている。』(P.44)
これは、とても意義深くて、難しい問題です。
このように、人間の性質について、学ぶことは、セールスや、マーケティングを成功させるというだけにとどまらず、
人と付き合っていく上で、人と関わっていく上で、非常に考えさせられるからです。