Monthly Archives for 10月 2010

個人が発信し、富を築く時代の足音9

そのうち、彼はBoingBoingに記事を投稿すればするほど、トラフィックが上昇していくことに気付いた。
そして、彼は記事をホットでヘビーなものにし続けるために、3人の友人をリクルートしてきた。2004年までに、1日に20,000ビジターを獲得し、多くの主流の雑誌サイトのライバルとなった。しかし、チームは、ウェブホスティング料として毎月1,000ドル(約10万円)程度を支払っていた。そこで、フローエンフェルダーは、以前の同僚であったwired誌の創業編集者であったジョン・バッテル(John Battelle)に電話をして、サイトの広告を売り始めた。今日BoingBoingは、1日に325,000人のビジターがおり、BoingBoingのすべての広告枠が売れているわけではないが、今年の総収入は100万ドル(約1億円)を超える。フローエンフェルダーは言う。「いいビジネスになるってわかったんだ」』[9][10]

この流れに続くブログが、PopSugarを有するSugarPublishingだ。
サンフランシスコ在住32歳のブライアン・シュガー(Brian Sugar)と妻のリサ・シュガー(Lisa Sugar)によって作られた。
セレブのニュースやゴシップを扱うPopSugarをメインにSugarグループのサイトは合計で月間1300万ページビューと150万ユニークユーザーに提供している。Sugar Publishingは、翌年の終わりまで1セントも稼ぐ見込みがないが、開始2ヵ月後には、ボストンにあるベンチャーキャピタルから250万ドル(約2億5000万円)の増資の申し出があり、会社を1000万ドル(約10億円)の価値だと見込んでいる。
Sugarは、セールススタッフをまだ雇っていないにもかかわらず、バナナ・リパブリックがすでに7月のある週の広告すべてを買おうとアプローチしている。[9][11]

個人が発信し、富を築く時代の足音8

ブログ+ポピュラリティ=$$$  -文章と呼ばれるコンテンツ

私は、毎日いくつものブログを見ている。まさに、ネット依存症のようだ。そのなかに、TechCrunchというブログがある。このブログには、日本語版があり、翻訳されたものが読めるので、とても楽だ。2005年6月11日に開始されたこのブログは、次世代の Web 2.0のサービスや企業をひたすら評価し紹介していくウェブログだ。[8]
36歳の起業家で創設者のマイケル・アリントン(Michael Arrington)は、自身のブログに150万人以上もの日常的にサイトをチェックする読者を持っている。ただ、彼を特別なものにしている理由がある。それは、彼が毎月6万ドル(約600万円)もの広告収入を得ているということだ。(月1万ドルのバナー広告が6つ)2006年の初めから10倍になっている。そして、それは潜在的に将来、とんでもない富を生み出すことをも意味している。
もうひとつの例が、wired誌のライターだった4人により運営されているブログ、BoingBoingだ。このブログは、すでに2006年の推定広告収入が100万ドル(約1億円)となっている。
BoingBoingを始めたマーク・フローエンフェルダー(Mark Frauenfelder)は、1988年に紙ベースのサイバーパンク雑誌を始めた。その後、1995年にウェブサイトを始め、2000年1月21日にウェブログを開始した。
Business 2.0には、こう書かれている。
『彼は、他のサイトや特定のストーリーへの“ディープ・リンキング”によってサイトへのトラフィック(アクセス数)を築いていくことの力に気付いた。フローエンフェルダーは、思い出して言う。「1日に1,000ビジター(訪問者)を獲得したんだ。そして、僕は思った。“おおっ。こいつは楽しい。”」

個人が発信し、富を築く時代の足音7

日本で聞こえる足音  -映像という名のコンテンツ

『「やわらか戦車」は、クリエイターの「ラレコ」さんが一人でつくり、Web上で公開したFlashアニメのキャラクターで、ブログなどを介して口コミで広まり、一部で有名になったものだ。

ラレコさんのFlashアニメの特徴は、前述のとおり1人で完成させていること。そしてもう1つ、Web上で一般的なものになりつつあるブログや、有名素人サイトを通じて爆発的に広まっていることだ。

現在のところ、サクセスやライブドアを通じてラレコさんのもとに莫大な収入が発生しているわけではない。それでも、ラレコさんはコンテンツ更新のペースを上げることを心がけながら、Flashアニメを作り続けている。』

日本ですでに起きているこの実例は、”個人がコンテンツを発信して、富を築く時代”が実際にまさにおきつつあることを示している。

たしかに、制作者のラレコさんには、莫大な収入はまだ発生していないようだ。
しかし「やわらか戦車」が、ファンワークス社やライブドア社とともに、玩具、雑貨、映像、書籍などでの商品化が予定されている。
つまり、販売され、ロイヤリティが入ってくることで、大きな収入になる可能性はすでに存在しているのだ。
そう、すでに起こっているのだ。

個人が発信し、富を築く時代の足音6

334日で1億人にリーチし、2006年8月には2億ダウンロードを達成したこのファイアフォックスは、無料だ。
だからといって、達成された価値は毀損されない。
ファイアフォックスをインターネットのない世界でマーケティングしてみれば、その価値が明らかになるだろう。
たしかに、継続的なプレスリリースは、無料だ。しかし、そのほかのマーケティング手法は、有料だし、そもそもソフトを配信するには、どうしたらいいのだろう?
かつてAOLが行なったように、CDを限りなく配ることだろうか?PCにバンドルさせることだろうか?(いや、マイクロソフトが許さないだろう)フロッピー・ディスクを郵送でもするのだろうか?
無料のものは、無料だからといって、すべての人がほしがるわけではない。
しかも、手に取る人は無料でも、送るほうは金がかかるのだ。
それをたった334日で、1億もの人に配信した事実。それは、驚異的なことなのだ。
考えてもみてほしい。1人当たりの配信コストが100円だとする。たったそれだけで、配信コストは100億円に達する。
マーケティングコストなしで、だ。
この驚異的な事実は、インターネットのネットワークのすさまじさを示している。
想像してみてほしい。
たった100円で、あるコンテンツが手に入るとする。それは、とてもたくさんの熱狂的なファンに愛されている。
たくさんのメディアに取り上げられ、たくさんの口コミマーケティングが起こっている。世界中から、ファンが来て100円を支払ってくれた。100万人。(1億人のたった100分の1だ)
もっとたくさんの人が来てくれたら?もっと他にコンテンツがあったら?もっと他の提携話があったら?
そこには、とてつもない富が隠れている。

個人が発信し、富を築く時代の足音5

2.発信したコンテンツで富を築く時代

当然、個人が発信したコンテンツで富を築くのは、最近がはじまりではない。
ベストセラー作家やミリオンセラーの歌手、著名な映画監督たちは、すでにコンテンツを作ることで富を築いていた。
しかし、前述のようにインターネットの普及は、個人が容易にコンテンツを発信できるようにしたのだ。
つまり、それは、誰もが歌を作り、本を書き、ビデオや映画を撮ることを可能にし、さらにはそれらを容易にウェブ上で発信することができるようになったということなのだ。
そこには、エスタブリッシュメントに気に入られることも、到達しなければならないヒエラルキーも、大きな資金も、すべて必要ないのだ。

334日で1億人にリーチする –ウェブ鉱山

Mozilla Firefox(モジラ・ファイアフォックス)は、無料でオープンソースのウェブブラウザだ。(参照したwikipediaを見たのもファイアフォックス2.0ベータ2だ)
1.0のリリースまでに、ファイアフォックスは、フォーブスやウォールストリートジャーナルなどの様々なメディアに登場した。
また、まだ高校生だったブレーク・ロス(Blake Ross)は、「スプレッドファイアフォックス」を立ち上げ、2005年には最も人気のあるブログサイトとなった。愛好家たちの寄付でニューヨーク・タイムズに2ページの広告を掲載された。
ファイアフォックスは世界中のウェブやブログのネットワークをつくり、口コミマーケティングを広げた。[6]